No. 56

空気が澄んでいるのか、だいぶクリアな空となりました。南アルプスに太陽が沈んでいき一日が終わります。あまり多くの雪が積もっていませんが、雪面も冬ならではのきれいな色に染まります。風がだいぶ強く、ハードシェルや手袋、厚い帽子などを装備していますが、かなり冷えた夕刻でした。
冬の雪山山行で最も大事なのは手袋でしょう。冬山用の手袋を忘れると確実に山に行くことはできません。インナー手袋や薄手の手袋だけあってもダメです。これは冬山では雪が解けた水があっという間に凍傷になるためです。手袋を途中でなくすとそこで行動不能になりますから、撮影の時にアウターの手袋を外すときはとにかく注意が必要です。また、ザックからものを取り出したりするときも、ハードシェルの中に手袋をしまうなどの対応が必要です。
冬山での撮影は何かとめんどくさいことが多いのですが、地表を白い雪が覆い隠してくれるので単純化することができます。写真は引き算とよく言いますが、そういう意味では画面の中のものを整理しやすくなるのかな、と思うところがあります。まだ1月の初旬ですから、機会はたくさん残っていると思います。今年も少しは冬の景色を取りに行きたいですね。