No. 72

正面に見えるのは農鳥岳です。その手前に赤い屋根の農取小屋が小さく見えます。下ってまた登り返しますが、山はその繰り返しですね。農鳥岳へのアプローチは厳しそうに見えますが、実際もテントを背負っての登りはそれなりに大変でした。農鳥岳の山頂は曇りでガスばかりでしたが、ゆっくりと休憩をしたことを覚えています。
この年は農鳥岳の小屋は営業しておらず、非常に静かな状況でした。有名な小屋のおじさんに出会ってみたい気もしますが、引退されたはずで叶わぬ夢ですね。行きたい山があり、登りたい季節もありますが、仕事の休みや天気との組み合わせでなかなか思うようにいかないのはみんな同じだと思います。思うようにいかないから、偶に訪れる山で出会う景色に感動を覚えるのかもしれません。
2025年の1月は少し早いものの、今年の夏はどこに行こうかと考える時期でした。少しネガティブな要素があるものの、今年もできれば山に登りに行きたいと思います。いつも通り北アルプスはもちろんですが、南アルプスも特に南部を訪れたいですね。そうして写真を少しずつ撮りためて、自分の記憶から抜けてしまう非日常の世界を残しておきたいと思うのです。