No. 66

夏の室堂に戻ってくると辺りにはチングルマが沢山咲いて居ていました。登山道を歩きながら、花の分布を見て撮影できそうな場所を探します。ゆっくり歩いて探したため少し時間がかかりましたが、手前に岩がある場所で足をとめます。花と共に良い前景になりそうと思ったためです。奥大日方面の斜面をめいいっぱい入れて撮影します。
こういう時は花にはある程度の大きさで写ってもらいため、広角レンズよりも標準レンズが扱いやすいと感じています。広角レンズはどこからどこまでを写すか考えなければならず、それが難しく感じるときがあります。標準レンズだと24mm以降となり、ある程度は感覚で画角を決めてしまいます。苦手ではありませんが、広角レンズは難しいです。
時期は8月に入ってすぐです。高山植物はお盆の前までという認識でいるので、ぎりぎり残っていたなという感覚です。雪解けが始まると直に高山植物は咲きだしますから、早いものだと6月には花を咲かせています。チングルマも8月まで花が続いてくれればラッキーと思います。この後は花を終えて白毛群になり、ふわふわの綿毛の姿に変わっていきます。