No. 53

atwight

残雪の頃の北アルプスです。三俣蓮華岳から双六小屋に帰る際に撮影したもので、この右手には双六岳の頂上があります。正面には槍ヶ岳があり左に北鎌尾根が、手前には西鎌尾根を見て取れます。残雪の頃の北アルプスは大好きな光景ですが、昨年は理由があって訪れることができませんでした。今年はどうかなと思いますが、なかなか厳しいような状況です。

この時期は双六小屋が動いていないのですべてを自分たちで何とかしなければなりません。コロナ前は動いていましたが、コストの問題や事故などもあり現在はもう少し先の時期に小屋が開きます。それまでは冬季小屋が用意されているのでこれを使うのも一つの手です。私たちはテント泊を選択しました。完全な冬山装備というわけではありませんが、アイゼンやピッケルを持ち、シュラフ等を含めたテント装備で歩くとかなりの負担となります。水の確保も問題ですが、秩父沢で汲む以外は雪を溶かして作ります。

それでも、この時期はほとんどの人がおらず絶景を独り占めです。雪ということもあり、歩くルートも自由が利きます。本当に自然に包まれており、そこには厳しさもありますが、夏の時期では味わえない自由があります。天候に気を付けて、やはりいつかはまた訪れたいと思うのです。

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